ヒビキとは何か?
体に何か異常が起きたぞ!
と脳に信号を送っている状況です。
生物は生きるために
自分の体の外の情報を感じ取り
脳で認知・計算をしてどう動くべきかをプログラミングし
自分の体を動かします。
インプット(入力)→ 脳(計算)→ アウトプット(出力) という事です。
インプットをするために「感覚器」=目・鼻・皮膚・耳 など を使います。
各感覚器の中には「受容器」というセンサーがあり、刺激を電気変換して脳に伝えます。
皮膚では5つのセンサーが働きます。
触・圧・痛・温・冷を感じ取ります。
ちなみに、
「明るい・暗い」という感覚は、皮膚には受容器がないため感じません。
爪を切っても痛くないのは爪に「痛み」を感じる受容器がないからです。
鍼をして、筋肉まで達するまでに幾つかの組織を通過します。
各層で、受容器が働きますが、痛みを感じるセンサーの中には
「鋭い痛み」「ズーンという鈍痛」などいくつか種類があります。
ヒビキは、この「ズーンという鈍痛」を伝えるセンサーが反応しているものです。
この鈍痛・ヒビキセンサーは
皮下組織以下にしかないためと考えられています。
この鍼のヒビキの感覚は
得気・とっき と言うこともあり
主に中国では風が雲を吹き払い、青空を見るかのようである
と表現をすることもあるようです。
※研究により様々ですが、ヒビキの有無はあまり効果に影響がないとも言われます。
安樂堂鍼灸院では、ヒビキが苦手な方には響かせないように配慮します。