これは一般の患者さんに処方したエクササイズのメモです。
復習のためにメモが欲しいと言われて、お渡ししたものです。
【主訴】
60代の女性が、股関節・膝の痛みを訴えて来院しました。
1番の主訴は右の股関節の痛み。
2番目の訴えは、左膝の痛み=変形性膝関節症がお困りで、膝が曲がりっぱなしというものでした。
【処方】体や歩行の様子を見たところ、左の膝が曲がりっぱなしのため、
右足に荷重が多くかかってました。
問題は、この右足の股関節の動く範囲が狭いために、
無理な筋肉の使い方をし、痛みが出ていました。
そのため、運動の処方は
①膝を伸ばす ②右の股関節の動く範囲を広げる ③立った状態で右足の股関節で体重を受ける
ということを目的にして運動処方をしました。
運動はYouTubeを見ればいくらでもやり方が載っています。
問題はその運動がなぜ必要か、
どうして痛みが出ているのかをしっかりと分析しているか、という事です。
目的が違えば、運動は毒にもなりえます。
適切な運動を選択するために、専門家にご相談ください。
※ちなみにこの方は家にウォーキングマシーンがあり
家の中で歩く練習をたくさんしていたそうです。
ですが、使うべき筋肉(股関節の後)が使われないまま、繰り返しの運動をしていたことで
結局何も改善はしなかったそうです。