簡潔にいうと、
・状態を把握し、原因を探す=問診
・痛みを緩和する=治療
・再発しないような運動指導をする です。
具体的にいきます。
野球で非常に多いのが肘の内側を痛めることです。
「野球ひじ」というくらいよくある症状です。
【問診】
まずは問診
どこが痛むのか、いつから痛むのか、どういった治療をし、経過はどういう状態かを聞きます。
その際に、こんなチャートがあります。
内側か外側が、裏が痛むのか。
それによって傷んでいるところを確認します。
さらに細かく聞いていきます。
内側が痛むのは、ボールを投げるどのタイミングで痛むのか。
①振りかぶり ②振りかぶり投げる前 ③投げる直前・直後 どのタイミングか。
どのタイミングかによって使われる筋肉=痛みが発生している部位が特定できます。
さらには、その部位の中の何が悪いのか?
①筋肉 ②靭帯 ③神経 ④骨・軟骨 ⑤その他=皮膚感覚異常、他の部位の関連痛、血行障害 など。
を特定していき、、、
まずは当院での治療で効果が出せるのか、それとも手に負えないものなのかを判断します。
ある程度の情報が集まったら、該当箇所に軽くストレスをかけ、テスト=痛みの再現をします。
【治療】
今回の患者さんは、肘が伸び切らず、少し熱感もあるようでした。
腫れ感が強かったので
「刺絡」をして、余計な瘀血を取り除き、鍼やお灸で特定の組織に微小な傷をつけ
回復を早めることを行いました。
【運動指導】
問診の段階で、背骨の硬さ、股関節の動きが悪いと判断をしました。
肘を痛めている場合、単純に肘だけの問題なのか
肘だけではなく、その他の組織の動きが悪いために、肘が犠牲になってしまっていると判断。
運動では、
・背骨の動き
・股関節の動き
・肩関節の動き
の改善を促すトレーニングを行い、
肘に負担がいかないような体づくりを行い
ケガの再発防止に努めました。